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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第4章 再会
またあの日のように、このまま忘れてしまうのは嫌っ。
薄れ始めた意識を、私は失わないように、彼の体にギュッと腕を回した。
「お前は、あの夜の女か…?なるほど、お前の血はやはり最高に美味い。お前の血の虜になりそうだ。」
「あっ…はっ…私は、貴方が好き…。忘れた…くない…。」
「そうか。ならばまた会えるだろう。今日見た事は誰にも言うな。いい子にしていれば、また相手をしてやる。」
「…っ。はい…。」
薄れる意識の中、何かが首筋から抜けるような感覚がした。
そして、そこをまた彼の舌が優しく何度も這っていく。
甘い甘い快楽の中、私は彼の腕の中で、そのまま意識を失っていった。