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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第7章 初めての夜

ジャーッ…。


シャワーが流れる音が浴室に響く。

温かいシャワーを浴びながら、私はこの後の事を考えて、不安と期待が入り交じっていた。

あの後、目を覚ました女性を何事もなかったように、送り出した紫艶。

女性は紫艶の不思議な力によって、血を吸われた事等は忘れていた。

そして、紫艶の牙の跡も不思議なことに、紫艶がそこを舐めると消えていった。

私を欲しいと言った紫艶の言葉に導かれ、私は今彼の家にいる。

20年間大事にしていた操を、今日やっと手放すのだ。

やっと好きな人と結ばれるんだ…。

何もかもが初めてで、よくわからないけど、紫艶に愛されたい!という気持ちが一番強かった。

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