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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第8章 嫉妬

「今日はもう練習は、終わりにしよう。家まで送っていくよ。」

「え?一人で帰るから平気。」

「夜も遅いから送っていく。大丈夫だ。襲ったりしないさ。先に駐車場で待っててくれ。」


ジョーがそう言って、スタジオに戻っていく。

友達だったジョーの思いを知って、何だか胸が痛い。

恋愛って何でこんなに、うまくいかないんだろう…。

駐車場に着いて、ジョーの車を探していると、1台の車が不自然に上下に揺れている。

暗闇でそちらを何気なく見て見ると、車中で重なる男女の姿が見えた。


こんな外で、誰が見てるかも分からないのに、大胆だなぁ…。

少し呆れながらも、その車中を見ると、燃え上がるような紅い光が2つ光っていた。


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