この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第8章 嫉妬

「今日はもう練習は、終わりにしよう。家まで送っていくよ。」
「え?一人で帰るから平気。」
「夜も遅いから送っていく。大丈夫だ。襲ったりしないさ。先に駐車場で待っててくれ。」
ジョーがそう言って、スタジオに戻っていく。
友達だったジョーの思いを知って、何だか胸が痛い。
恋愛って何でこんなに、うまくいかないんだろう…。
駐車場に着いて、ジョーの車を探していると、1台の車が不自然に上下に揺れている。
暗闇でそちらを何気なく見て見ると、車中で重なる男女の姿が見えた。
こんな外で、誰が見てるかも分からないのに、大胆だなぁ…。
少し呆れながらも、その車中を見ると、燃え上がるような紅い光が2つ光っていた。

