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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第8章 嫉妬

「詩音莉…今日はやけに、感じているな。そんなに、俺に抱かれるのが好きか?」


いつも通りの紫艶の俺様目線な発言。

本で読んだヴァンパイア達も、こんな感じの俺様系が多かった。

ヴァンパイアって、みんなそんなタイプなのかな…。

でも、私はそんな紫艶が好きなんだけど…。

ふと、そんな事を感じて、意識が散った私の胸の先端に激しい痛みが走った。


「…っ!!」

「ちゃんと答えろ。俺に抱かれたいんだろ?」


少し乱暴に吐き捨てるように出た紫艶の言葉。

なぜか、不機嫌になる紫艶。

いつも冷静で落ち着いた紫艶の違う一面。

それが私にはすごく嬉しかった。


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