この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第8章 嫉妬

「詩音莉…今日はやけに、感じているな。そんなに、俺に抱かれるのが好きか?」
いつも通りの紫艶の俺様目線な発言。
本で読んだヴァンパイア達も、こんな感じの俺様系が多かった。
ヴァンパイアって、みんなそんなタイプなのかな…。
でも、私はそんな紫艶が好きなんだけど…。
ふと、そんな事を感じて、意識が散った私の胸の先端に激しい痛みが走った。
「…っ!!」
「ちゃんと答えろ。俺に抱かれたいんだろ?」
少し乱暴に吐き捨てるように出た紫艶の言葉。
なぜか、不機嫌になる紫艶。
いつも冷静で落ち着いた紫艶の違う一面。
それが私にはすごく嬉しかった。

