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行こうぜ、相棒
第9章 Want your body
拒絶の言葉が身体の中をかけめぐる。
しかし同時に、身体はどうしようもなく反応してしまう。強い快楽の刺激に。厳しい快感の津波に。
逃げられない。
「――逃げられないよ」
あの、不吉な声が聞こえる。
嘘。もうあいつはいない。
「安心しなさい。もう誰も、きみを傷つけたりはしない」
その声が聞こえた。
膣の天井を爪先でひっかかれる。
先生だ。
先生の声だった。
そこを刺激されたら、何かが漏れそうになる。
コリコリと、指先がエリの襞をまさぐる。
行為に似合わない穏やかな声。
あぁ…。
溶けちゃう。
漏れちゃう。
ゆだねていいのだ、とエリは思った。
この人に、いま、自分をゆだねてもいいのだ、と。