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甘い時間は2人きりで
第16章 甘い蜜

「も、無理…あああ…」

絶頂を迎えた瞬間、我慢出来ずに液体を放ち、シーツを濡らしてしまった。

「あっ…」
「………」

顔を上げた春人の顔は、ぐっしょりと濡れていた。

濡れた唇を拭う姿も凄いエロティック…
…なんて思ってる場合じゃない!
ど、どうしよう…私…

「う、うう…」
「えっ!?茜さん…」
「バカっ!!止めてって言ったのに!こんな…大人になって…」

いい歳して、粗相しちゃった…
しかも彼氏の顔にかけちゃうなんて…

穴があったら入りたい!
入ったら、そこから顔を出したくない。
それくらい恥ずかしくて、情けないのに…

「ん、ふふ…」

なんでこの人嬉しそうに笑ってるの!?
泣きながら、春人の胸をポカポカ殴る。

「人が粗相したのそんなに面白かった!?もう最低!春人がそんな人だと…」
「いや、茜さん落ち着いて…」
「落ち着いてられるわけ…」
「落ち着けって」

いきなり、腕の中に抱き寄せられた。
逃れようと胸を押しても、男性の力には敵わない。

「やだ、離して!」
「大丈夫。これ、潮やから」
「しお?」
「うん。女の人がエッチで気持ち良くなった時に出ちゃうやつ。アレじゃないよ」




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