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甘い時間は2人きりで
第18章 社員旅行
10月の秋晴れの気持ち良い朝。
私は荷物を抱えて、会社の最寄り駅でバスを待っていた。
今日は社員旅行。
お出掛け大好き人間の私は、普段の起床時間の2時間前に起きちゃったよ…
お陰で、待っている間が眠い…
「先輩、おはようございます」
「おはようございます」
あくびを噛み殺していると、駅から南くんと千代ちゃんが仲良くやって来た。
2人とも「付き合ってない」って言うけど、お似合いだと思うけどなー。
「おはよう2人とも」
「先輩は相変わらず旅行の時は、早く来ますよね」
「…うるさい」
「そうなんすか?」
3人で他愛ない会話をしていると、少しずつ部内の人達が集まって来た。
会社は大規模なので、社員全員が同じ旅館に泊まるわけではない。
決められた予算内で、部署によって旅行先が違ってくる。
毎年旅行先は変わるので、自由参加の旅行もほとんどの社員が参加している。
「長野さん、可愛いな…」
「今年はいつもと雰囲気違うような気がするよな」
「俺狙っちゃおうかな…」