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甘い時間は2人きりで
第20章 イメチェン

「………」

ロングヘアが好みなんて聞いてないんですけど…
私、数日前にバッサリと切ったんですけど…

「はぁ…」

空くんと春人の言葉で、ウキウキしてた気分が沈んでいく。
始めは気に入ってたのに…
ロングが好きな春人に、今の髪型見せたくないな…

ーーーーーーー

翌日、仕事が終わって部屋で寛いでいると、電話が掛かってきた。

「もしもし、春人?」
『あっ、俺。今さ、茜さんのアパートの前に来てるんやけど、部屋に入っていい?』
「うん」

気持ちが舞い上がったけど、すぐに落ちた。
しまった、髪の毛が…

急いでパーカーを羽織り、フードを被った。

「お邪魔しまーす」
「ど、どうぞ…」
「…どうしたん?フード被って」
「いや、ちょっと…」

不思議そうな顔をしながら、座椅子に座った。

「ケーキ買ってきたんやけど、食べる?」
「ありがとう、コーヒーで良い?」
「うん」



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