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第2章 夜のレッスン

「後は温泉卵を乗っけて…完成！」
「すげぇ！お店みたーい」

お手製のローストビーフ丼とサラダが完成し、それらをテーブルに綺麗に並べていく。
散歩の間に熱を通しておいた肉は丁度いい感じになった。

「食べよっか」
「その前に、今日はこんなものを用意しました。じゃーん」

冷蔵庫から出されたのは赤ワイン。
久しぶりのお酒に身体が欲するのか喉が渇いてきた。

「写真撮ってもいい？」
「いいけど、インスタには載せないでね」
「お洒落やのにー」

「いただきます」
ジューシーなお肉とご飯に卵とソースが絡んで美味しい。
初めてローストビーフ作ってみたけど、上手く出来たみたい。

「初めて丼で食べたけど、美味いね」

お肉の味が残ってる内に、ワインを流し込み、ゆっくりと口内で味わう。

「久しぶりのお酒はどう？」
「はぁー…最高」
「ふふっ、良かった」

久しぶりだからか、春人と一緒に飲むからか、ワインが進む進む。
このままお酒の力を借りれば、春人に甘えられるな…