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【Onlooker】~サラが見たもの~
第7章 その関係は、曖昧?


「……」


 光のない瞳で男たちを弄ぶ、当の咲花自身は退屈の極みだった。

 たった一度のセックスに惜しみなく札束を積む男だって、幾らでもいるし。そんな夜を重ねたことだってあったけれど。それでは咲花の中の退屈を、消すことにはならなかったから――。

 だから今も、それこそ只の暇つぶしで。粗暴な男たちにこの身を差し出してみるのも、もしかしたら面白いのではないかと、そのような気まぐれ。

 でも――


「やっぱり……退屈」


 ――だから。


「は……?」


「え……?」


 その呆気に取られたような反応とは、裏腹に。


 ビシャアアッ――! 


 咲花の二つの口に、男たちの体液が、激しい勢いで吐き出されていった――。


 ほんのちょっと、強くしただけなのに……ね。


 咲花は、精子を浴びた顔で、薄らと笑みを零す。

 そうして――


 やっぱもう一度、あの娘と遊んでもらわなくちゃ。別に悪気はなさそうだけど、ちょっとだけプライドを傷つけられちゃったし……ねぇ。


 その時に咲花が思い浮べていたのは、白隅サラの顔だ。


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