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閉じ込められた部屋で夫は
第2章 前戯
だが、友貴子の反応は意外なものだった。
『あ、あああ……』
『フフフ、まるで心当たりがあるみたいな反応。どうかした?友貴子』
何だ?何が起こっている。
『ま、まさか。黒井さんじゃ……ウグッ!』
『ヒントはそこまで。一旦切るから……ブツッン!』
スピーカーの音が切れた。あの部屋の声はもう聞こえない。だが、俺の頭にあるのは友貴子が最後に発した男の名前だった。
黒井?
……あっ、ああああああ!
記憶の片隅にあった忌まわしき名前。結婚前の友貴子を襲った犯人。今更ながら思い出す。
その名前は≪黒井龍蛾(くろいりゅうが)≫だったはずだ!
『あ、あああ……』
『フフフ、まるで心当たりがあるみたいな反応。どうかした?友貴子』
何だ?何が起こっている。
『ま、まさか。黒井さんじゃ……ウグッ!』
『ヒントはそこまで。一旦切るから……ブツッン!』
スピーカーの音が切れた。あの部屋の声はもう聞こえない。だが、俺の頭にあるのは友貴子が最後に発した男の名前だった。
黒井?
……あっ、ああああああ!
記憶の片隅にあった忌まわしき名前。結婚前の友貴子を襲った犯人。今更ながら思い出す。
その名前は≪黒井龍蛾(くろいりゅうが)≫だったはずだ!