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私は女優よ!
第5章 腐っても人間なんだよ
 


 まんまとスカウトマンの口車に乗せられて、ラブホテルまで来てしまった世間知らずのモザイク奥様。

 紺の清楚なワンピースは、数年前セレブ達に人気集めた某有名ブランドのもの。

 これは三宅環の自前の衣装なのか?
などと想像をさせた。
一時期セレブ生活を味わった彼女なら、このワンピースが一着数万円しても躊躇なく手に取り、買い求めたはず。
そんな高価な身なりが、モザイクがかかっていながらも、細身で長身の彼女をより一層美しく魅せた。
事件後は、三宅環出演ビデオを私以外にも面白可笑しく買い求める人間が多数居た。
そのお陰で、人気作となってしまったのも皮肉な話だ。


 目の前に居る真壁に「大丈夫緊張しないで。ドキドキしちゃうな。あんまりにも綺麗だから……」などと真壁慎吾に囁かれ、キスをされながら胸を鷲掴みにされて揉まれ、「あっ、イヤ……ダメ、そんなつもりじゃ……」と弱々しく抵抗しながら、喘ぎを繰り返す三宅環。

 役柄には名前もなく、奥さんと呼ばれながらラブホテルのベッドの上で羽交い締めにされ、脱がされていく。

 晒された胸はやや小ぶりでありながらも形良く、綺麗なピンク色の乳輪にツンと上向きに突起した小さな乳首は、女の私から見ても溜息が出るほど美しかった。
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