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心の隙間に…「君を好きにならない」スピンオフ
第3章 恋人
「ん…」
ちょうど
朝食の支度が終わったころ
コータが目を覚ました
「おはよ」
「あ…ん…
ごめん、めっちゃ寝てた…」
コータは
眠い目をこすりながら
ベットの上で身体を起こした
「いいよ。
俺こそ遅くまで
付き合わせて悪かったな」
そう言いながら
ベットに腰掛けると
コータは
まだ眠そうな目をしたまま
突然キスをして
俺を抱きしめた
「あー…すげー幸せ…」
俺もだよ
コータ
「な、なんだよ」
「夢見てたんだ」
「なんの?」
「翔輝さんに
おはようのキスする夢。
夢じゃなくてよかった。
もう一回してもいい?」
「だから…聞くなよ」
「分かりました。
じゃ、好きにします」
「あっ…んっっ…」
それから
コータは
勃ちそうなほどの
キスをして
キスが終わると
ちょっと心配そうな顔で
俺を見つめた
「すみません。
寝ぼけてて
やり過ぎました」
「クスッ(笑)」
「引いてません?」
「引いてないよ」
「よかった」
「案外気にするんだな」
「もちろんです。
俺のこと
好きって言ってくれるまで
ずっと気にします」
そんなこと言われたら
どう返せばいいんだよ
困ってしまった俺は
急いで話をそらした
「腹、減ってないか?
簡単なものばっかりだけど
飯作ったんだ」
「え?!嘘!
すげー!」
「たいしたものはないよ」
「何言ってるんですか!
朝飯食うとか何年ぶり…
ってか食っても食パンとか
そんなですよ!
すげー嬉しい」
そう言って
布団から飛び出した
コータの下半身は
トランクス一枚だった