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心の隙間に…「君を好きにならない」スピンオフ
第4章 悶絶《said コータ》

翔輝をベットに押し倒し
口元の手をどかせると

翔輝は
女みたいに
耳を赤くして
目を閉じた


俺が見ていたのは

いつも
切なそうで
いつも
きちんとした
リーマンだった

向井さんと
仲がいいと思ってたのに
いつも一人になると
暗い顔をしていた


あれは全て
叶わない翔輝の
想いだったんだね



目の前にいる翔輝は

リーマンでもなんでもなく
寂しそうでもなく

ただとにかく
恥ずかしそうに
目を閉じる

可愛い男


甘えるのがヘタで
なかなか本音を言えなくて
男慣れしてなくて

だから

リードしてくれるのを
待ってるはず


「翔輝…」

俺は
呼び捨てで名前を呼ぶと
翔輝の両手を
ベットに押し付け

翔輝の動きを制してから
甘いキスを落とした


「んっ……っ…」


されるがままの翔輝は
すぐに息を上げながら
俺の舌を受け入れる

手を制されて
苦しいのか
感じてるのか
身体をよじらせ

俺を誘惑した


経験は
少ないのかもしれない

でも
初めてではないだろう


俺は
自分の下半身の
膨らみを感じながら

翔輝の足の間に
太ももを挟むと
太ももに
翔輝の熱さと
硬さを感じた


「あっ…ん…」


思わず出してしまった声を
恥ずかしがるように
翔輝が顔を背けると

俺は
翔輝の耳を舐め上げた


「可愛い耳してる」


「か、可愛いとか…言うなよ」


「言うよ、何回も。
めちゃくちゃ可愛い」


「コータ…っあ……あっ」


翔輝は感じやすいのか
俺の愛撫に
身体をビクつかせながら
さらに耳を赤くさせた

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