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人魚島
第5章 夏祭り
おずおずと僕等の輪に加わり自暴自棄に自棄酒するミケさん。
何も言い出せず押し黙る僕等にミケさんが語り出した。
『昼過ぎにさっき目覚めたら、ちょうど三咲からLINEが来てたんだわ』
ミケさんがピンク色の豹柄のスマートホンを取り出した。
『見てみろ』
手渡されおずおずと画面を見ればそこには…。
"チャン三咲 二度とうちでオナニーせんで?後子供等はアホなだけやけん、二度と近付かんで"
とあった。
『なんでかなぁ?別に三咲とセックスしたい訳や無い、あのFカップの胸で眠りたいだけや』
涙をポロポロ流しながら膝に顔を埋めるミケさん。
掛ける言葉が見当たら無い。
『また恋愛すれば良いよ』
咲子がミケさんの背中を優しく撫でた。
『そうかなぁ?』
鼻水を垂らしながらミケさんが顔を上げて砂浜にブラックデビルを押し付けヴィヴィアンウエストウッドの携帯灰皿に捩じ込んだ。
カラッと晴れた入道雲の中、日差しが照り付ける中ミケさんの髪の毛は黒々と輝いていた。
『なぁ、パーラーで一服せん?ミケの奢りな?うちもう銭無いけん』
ニカッと笑いながら咲子が立ち上がった。
『給料日は今夜50万入るけん、好きなん飲めや』
ミケさんも立ち上がり膝に付いた砂を払った。
『ほな禅の家にドラム一式預けるけん、運ぶの手伝えや』
正太郎さんがスティックをニッカパンツに後ろポケットに捩じ込みながら立ち上がった。
僕等はパーラー末次を目指しながらドラム一式を運んだ。
パーラー末次でバニラチョコの特大パフェを4つ頼み、ミケさんは珈琲ゼリーをスプーンですくっていた。
ブラックデビルの煙を吐き出しながら『アンタ等は若くて良いな』とミケさんが脚を組んだ。
ロッキンホースベイビーが眩しい。
『何が?』
咲子が巨大パフェをつつきながらニヤリとする。
『咲子にしろ春樹にしろピチピチやんか?』
灰皿にトントンしながら時計を見上げるミケさん。
時刻は既に3時過ぎだ。
『あたしは闇の青春期やったから、アンタ等が羨ましいけん』
肩を竦めミケさんが立ち上がり咲子に5000円札を手渡した。
『そろそろシャワー浴びて銭稼ぎに一商売やけん、あたしは行くわ、釣はいらねぇよ、今夜の祭で使いなよ?』
ミケさんがパーラー末次から出て行く。
ブラックデビルとミケさんのヴィヴィアンウエストウッドの香水が香っていた。
何も言い出せず押し黙る僕等にミケさんが語り出した。
『昼過ぎにさっき目覚めたら、ちょうど三咲からLINEが来てたんだわ』
ミケさんがピンク色の豹柄のスマートホンを取り出した。
『見てみろ』
手渡されおずおずと画面を見ればそこには…。
"チャン三咲 二度とうちでオナニーせんで?後子供等はアホなだけやけん、二度と近付かんで"
とあった。
『なんでかなぁ?別に三咲とセックスしたい訳や無い、あのFカップの胸で眠りたいだけや』
涙をポロポロ流しながら膝に顔を埋めるミケさん。
掛ける言葉が見当たら無い。
『また恋愛すれば良いよ』
咲子がミケさんの背中を優しく撫でた。
『そうかなぁ?』
鼻水を垂らしながらミケさんが顔を上げて砂浜にブラックデビルを押し付けヴィヴィアンウエストウッドの携帯灰皿に捩じ込んだ。
カラッと晴れた入道雲の中、日差しが照り付ける中ミケさんの髪の毛は黒々と輝いていた。
『なぁ、パーラーで一服せん?ミケの奢りな?うちもう銭無いけん』
ニカッと笑いながら咲子が立ち上がった。
『給料日は今夜50万入るけん、好きなん飲めや』
ミケさんも立ち上がり膝に付いた砂を払った。
『ほな禅の家にドラム一式預けるけん、運ぶの手伝えや』
正太郎さんがスティックをニッカパンツに後ろポケットに捩じ込みながら立ち上がった。
僕等はパーラー末次を目指しながらドラム一式を運んだ。
パーラー末次でバニラチョコの特大パフェを4つ頼み、ミケさんは珈琲ゼリーをスプーンですくっていた。
ブラックデビルの煙を吐き出しながら『アンタ等は若くて良いな』とミケさんが脚を組んだ。
ロッキンホースベイビーが眩しい。
『何が?』
咲子が巨大パフェをつつきながらニヤリとする。
『咲子にしろ春樹にしろピチピチやんか?』
灰皿にトントンしながら時計を見上げるミケさん。
時刻は既に3時過ぎだ。
『あたしは闇の青春期やったから、アンタ等が羨ましいけん』
肩を竦めミケさんが立ち上がり咲子に5000円札を手渡した。
『そろそろシャワー浴びて銭稼ぎに一商売やけん、あたしは行くわ、釣はいらねぇよ、今夜の祭で使いなよ?』
ミケさんがパーラー末次から出て行く。
ブラックデビルとミケさんのヴィヴィアンウエストウッドの香水が香っていた。