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人魚島
第10章 東京編
『ふぅん、偉いな、僕も父親らしく何か勉強しようかな?』

『うんッ一緒に勉強しようッ!』

チビに頬擦りしながら花子は上機嫌だ。
1月9日、晴れ。
血液検査の結果迄後2日だ。
僕はドラゴンゴッド休暇、イシコリドメと夕飯がてら六本木ヒルズに久しぶりに赴いていた。

『大丈夫?顔色悪いわよ?』

スターバックスでキャラメルラテを買い込み六本木西公園で飲みかわす。

『ほとんど寝れて無いんだよ』

寝不足のクマだらけの目蓋を擦りながら僕は溜め息を吐いた。

『ホテル行く?』

『そんな気分じゃ無いよ』

『違うわよ、添い寝してあげる』

『良いの?クタクタなんだけど』

『うん』と微笑むイシコリドメ。
僕はヘトヘトで六本木リッツ・カールトンホテルに入った。
紳士淑女がたむろする中、パンクロッカーな格好の僕は明らかに浮いていた。
チェックインしてキングサイズのベッドに大の字になる。
すかさずイシコリドメが『脱ぎなさい』とCHANELのワンピースを脱いで全裸になる。
僕等は裸になりそしてイシコリドメのイヴ・サンローランの香水の香りがする腕の中で眠った。
ムチムチしたイシコリドメの腕の中は快適で安眠する事が出来た。
夜9時、不意に僕のスマートホンが鳴った。
花子からの着信だった。
シャンパンを傾けるイシコリドメを背後に僕はベランダに出て着信に応じた。

『やあ、もしもし?』

『あ、ハルくん?』

『どうしたの?』

『なんか肌が痒くて…』

『え?』

『なんか花柄みたいな湿疹出てるの、蕁麻疹かなぁ?』

『待って掻いちゃ駄目だ、今から帰るよ』

『解ったよ、晩御飯は食べたんやんね?』

『うん、すぐ帰るよ、掻いちゃ駄目だからね』

花子との通話を切りイシコリドメに事情を説明する。
イシコリドメが眉ねを寄せながら『まさか梅毒じゃ無いわよね?』とスマートホンで梅毒を検索する。
Googleで画像が広がった。
赤い発疹、梅毒だ。
僕はイシコリドメのスマートホンを見下ろしながら『まさか』と呟く僕。

『HIVに感染してると梅毒に感染してるリスクも高いらしいわよ?』

『まさか、こんなの無いよ』

『早く帰ってあげなさいよ?』

『解ったよ、ありがとうイシコリドメ』

『ほら、タクシー使いなさい』

一万円札を手渡された。
本当にイシコリドメなは頭が上がらないなぁ…。
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