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人魚島
第10章 東京編
『上海蟹』
『はいはい、本当に好きだなぁ、シンちゃんッ!来てッ!』
VIPルームにシンイチを呼び出すタマヨリヒメ。
『果物の盛り合わせと上海蟹炒めて来てよ』
『上海蟹な、解ったよ』
シンイチが『ちょっと待ってろ』と足早にVIPルームを出て行く。
『またカッコ良くなった?hydeの若い頃に瓜二つだよね』
『あん?そうかしら?』
ロメオイジュリエッタを燻らせながら弟を誉められ満更でも無さそうなアマテラス。
早速運ばれた果物盛り合わせの巨峰を黒く塗られたジェルネイルで皮を剥く。
『酔って来ちゃったな』
タマヨリヒメがスーツを脱ぐ。
黒いブラジャーが白いYシャツから覗いていて、思わずガン見する僕に『アマテラスみたいに巨乳じゃ無いよ』と笑うタマヨリヒメ。
慌てて目線を離し逸らした。
『もうなんだかんだ10時ね、カラオケ行く?』
アマテラスがCHANELの腕時計を見下ろす。
『渋谷に店上がったら来て『ピューマ』って店あるから、さっき渡した名刺の携帯電話の番号に掛けてよ?駅前大通迄迎えに行くからさ』
スーツ小脇にタマヨリヒメが立ち上がり続いてアマテラスも立ち上がる。
会計を済ましタクシーで渋谷に赴く二人を見送り11時、イシコリドメが『遅くなっちゃった』とやって来た。
席に案内し、ドン・ペリニヨンロゼを呑むイシコリドメ。
『風邪気味なんだ』と笑う。
『ヒーター着けようか?』
僕が言うとイシコリドメは『そこ迄じゃ無いよ』とドン・ペリニヨンロゼを呷る。
『で、彼女大丈夫なの?』
開口一番イシコリドメが眉ねを寄せた。
『駄目だったみたい』
『そう』
イシコリドメが僕の肩に頬を寄せた。
イシコリドメからはCHANELとイヴ・サンローランの香水が香っていた。
イシコリドメにタマヨリヒメが来た事医者であるスクナヒコナノミコトを紹介された事を話した。
『スクナヒコナノミコト?噂のドクターじゃん』
イシコリドメもスクナヒコナノミコトを知っているらしい。
『あたしも職業病で腱鞘炎になった時にお世話になったわよ』
手コキで腱鞘炎か、流石売れっ子ソーブ嬢だな。
『なかなか腕前良いわよ』
『そうなんだ』
『うん、あ、肴に巨峰葡萄お願いね』
ボーイに巨峰を頼む僕の肩を揉むイシコリドメ。
有り難い。
深夜2時、イシコリドメが会計しタクシーで帰る。
『はいはい、本当に好きだなぁ、シンちゃんッ!来てッ!』
VIPルームにシンイチを呼び出すタマヨリヒメ。
『果物の盛り合わせと上海蟹炒めて来てよ』
『上海蟹な、解ったよ』
シンイチが『ちょっと待ってろ』と足早にVIPルームを出て行く。
『またカッコ良くなった?hydeの若い頃に瓜二つだよね』
『あん?そうかしら?』
ロメオイジュリエッタを燻らせながら弟を誉められ満更でも無さそうなアマテラス。
早速運ばれた果物盛り合わせの巨峰を黒く塗られたジェルネイルで皮を剥く。
『酔って来ちゃったな』
タマヨリヒメがスーツを脱ぐ。
黒いブラジャーが白いYシャツから覗いていて、思わずガン見する僕に『アマテラスみたいに巨乳じゃ無いよ』と笑うタマヨリヒメ。
慌てて目線を離し逸らした。
『もうなんだかんだ10時ね、カラオケ行く?』
アマテラスがCHANELの腕時計を見下ろす。
『渋谷に店上がったら来て『ピューマ』って店あるから、さっき渡した名刺の携帯電話の番号に掛けてよ?駅前大通迄迎えに行くからさ』
スーツ小脇にタマヨリヒメが立ち上がり続いてアマテラスも立ち上がる。
会計を済ましタクシーで渋谷に赴く二人を見送り11時、イシコリドメが『遅くなっちゃった』とやって来た。
席に案内し、ドン・ペリニヨンロゼを呑むイシコリドメ。
『風邪気味なんだ』と笑う。
『ヒーター着けようか?』
僕が言うとイシコリドメは『そこ迄じゃ無いよ』とドン・ペリニヨンロゼを呷る。
『で、彼女大丈夫なの?』
開口一番イシコリドメが眉ねを寄せた。
『駄目だったみたい』
『そう』
イシコリドメが僕の肩に頬を寄せた。
イシコリドメからはCHANELとイヴ・サンローランの香水が香っていた。
イシコリドメにタマヨリヒメが来た事医者であるスクナヒコナノミコトを紹介された事を話した。
『スクナヒコナノミコト?噂のドクターじゃん』
イシコリドメもスクナヒコナノミコトを知っているらしい。
『あたしも職業病で腱鞘炎になった時にお世話になったわよ』
手コキで腱鞘炎か、流石売れっ子ソーブ嬢だな。
『なかなか腕前良いわよ』
『そうなんだ』
『うん、あ、肴に巨峰葡萄お願いね』
ボーイに巨峰を頼む僕の肩を揉むイシコリドメ。
有り難い。
深夜2時、イシコリドメが会計しタクシーで帰る。