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人魚島
第2章 人魚島
咲子が不安なのか緊張から冷えた華奢で細い指先を僕の左手に這わせた。
自然に恋人繋ぎになる僕達。
三咲さんが呆れていた。
しばらくして魚沼家に辿り着いたら玄関先で腕組みした橘さんが仁王立ちして睨んでいた。
その目は怒りに爛々と輝いている。
『お前ら隠れる様にヤッたんやってな』
煙草の煙を僕に吹き掛けながら橘さんが淡々と続ける。
『コンドームの使い方は知ってたんか?破れんかったんか?おい、咲子、お前をこんなに破廉恥娘に育てた覚えは無いぞ?』
次の瞬間、橘さんが力一杯咲子に張り手し、よろめき踞る咲子。
咲子は泣き出していた。
『ちょっとアンタッ!来月この子の身体は魚人様に差し出すけんね、手荒な真似はせんでッ!』
『お前か、なぁ?お前が咲子をこんなに破廉恥娘に育てたんか?見てみろ、乳なんかはち切れそうに美味そうに実っとるやんけや?』
橘さんが無表情で続ける。
『ちょっと座敷来いや、タップリシゴき倒したるわ、坊主、殴られる覚悟は出来とんのか?あ?』
橘さんが僕の肩を掴み上げ玄関にぶち込んだ。
バランスを失いよろける僕。
咲子が『止めたってやッ!』と僕の側に駆け寄る。
『いつからお前らはデキとんねや?なぁ、咲子教えろや?お前確か3年前に初潮来たんやな?どんな気分やったか教えてくれや、自分自身が女の身体になるのはどんな気分なんや?おっちゃん男じゃけん解らんなぁ、ましてやよそ者に処女捧げるやと?馬鹿馬鹿しい、お前は俺に処女捧げてあんあんイクイク鳴き叫べばええねん』
『ちょっとアンタ、うちの娘そないな目付きで見とるんかッ?』
『ちゃうわ、セックスたら仕込んでネンゴロになるには父親が適してるやろおもてな』
橘さんがようやくニヤリとする。
『まぁ、お前ら奥の座敷借りるぞ、中に座布団敷いてガタガタ震えとけや…三咲、煙草切れた、寄越せや』
『ピアニシモやで?』
『構わん、寄越せや』
『いくら苛々してるから言うてそないな言い方無いやろ?』
三咲さんが苛々した様子で橘さんにピアニシモの箱を投げ付けた。
すかさずキャッチする橘さん。
『赤丸買って来いや、銭なら後で渡すけん』
『アンタそない言って何円うちに借金こさえてるんや?』
『銭くらいでガタガタ言うなや、やかましいおなごやな』
ピシャリとつっけんどんに言い放つ橘さん。
僕達は肩を落として座敷に入った。
自然に恋人繋ぎになる僕達。
三咲さんが呆れていた。
しばらくして魚沼家に辿り着いたら玄関先で腕組みした橘さんが仁王立ちして睨んでいた。
その目は怒りに爛々と輝いている。
『お前ら隠れる様にヤッたんやってな』
煙草の煙を僕に吹き掛けながら橘さんが淡々と続ける。
『コンドームの使い方は知ってたんか?破れんかったんか?おい、咲子、お前をこんなに破廉恥娘に育てた覚えは無いぞ?』
次の瞬間、橘さんが力一杯咲子に張り手し、よろめき踞る咲子。
咲子は泣き出していた。
『ちょっとアンタッ!来月この子の身体は魚人様に差し出すけんね、手荒な真似はせんでッ!』
『お前か、なぁ?お前が咲子をこんなに破廉恥娘に育てたんか?見てみろ、乳なんかはち切れそうに美味そうに実っとるやんけや?』
橘さんが無表情で続ける。
『ちょっと座敷来いや、タップリシゴき倒したるわ、坊主、殴られる覚悟は出来とんのか?あ?』
橘さんが僕の肩を掴み上げ玄関にぶち込んだ。
バランスを失いよろける僕。
咲子が『止めたってやッ!』と僕の側に駆け寄る。
『いつからお前らはデキとんねや?なぁ、咲子教えろや?お前確か3年前に初潮来たんやな?どんな気分やったか教えてくれや、自分自身が女の身体になるのはどんな気分なんや?おっちゃん男じゃけん解らんなぁ、ましてやよそ者に処女捧げるやと?馬鹿馬鹿しい、お前は俺に処女捧げてあんあんイクイク鳴き叫べばええねん』
『ちょっとアンタ、うちの娘そないな目付きで見とるんかッ?』
『ちゃうわ、セックスたら仕込んでネンゴロになるには父親が適してるやろおもてな』
橘さんがようやくニヤリとする。
『まぁ、お前ら奥の座敷借りるぞ、中に座布団敷いてガタガタ震えとけや…三咲、煙草切れた、寄越せや』
『ピアニシモやで?』
『構わん、寄越せや』
『いくら苛々してるから言うてそないな言い方無いやろ?』
三咲さんが苛々した様子で橘さんにピアニシモの箱を投げ付けた。
すかさずキャッチする橘さん。
『赤丸買って来いや、銭なら後で渡すけん』
『アンタそない言って何円うちに借金こさえてるんや?』
『銭くらいでガタガタ言うなや、やかましいおなごやな』
ピシャリとつっけんどんに言い放つ橘さん。
僕達は肩を落として座敷に入った。