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人魚島
第10章 東京編
『蔵前なんで、もし良ければ寄ってやって下さい』
『解ったわ、必ず行かせて貰うから』
『アマテラスさん、ルイ13世無くなりましたよ?』
『じゃあブラックパール下ろすわよ』
ニコニコしながら言うアマテラス。
僕はボーイを呼んでブラックパールを頼む。
ブラックパール560万だ。
軽く高級車が買えてしまうでは無いか。
しばらくブラックパールを楽しみ、深夜2時、帰路に着いた。
帰宅後異変に気付いた僕は慌てて花子に近寄る。
梅毒だ。
また再びぶり返している。
『花子、大丈夫ッ?』
『痒くて痛いよぅ』
『ああ、掻くな掻くな…今すぐステロイド剤塗ってやるからな』
『どうしてお薬効かないのかな?』
『今日朝一にスクナヒコナさんのクリニックに行って相談してみよう?』
1月19日、粉雪、僕等は品川迄BMWを走らせる。
次第に見えてくるスクナヒコナさんの小さなクリニック。
中に慌てて入ればスクナヒコナさんが『どうしたんだい?』と出迎えてくれた。
訳を話し、花子の梅毒の発疹を見せる。
『魚沼さん、大丈夫だよ、新しく強力なステロイド剤出すから1~2週間もすれば落ち着く筈だよ?』
『先生、それからクラクラするんです。口内炎もまた酷いし…あたし、大丈夫かな?死ぬのかな?』
『………』
『下痢も酷いし…どうにかなら無いかな?』
『薬が効いて無いね』
『どうしたら良いの?』
『新しく薬を変更しよう。ジドプジンとラミプジンとアバカカビルとサニルプジンとテノホビルとエムトリシタンビンで治療して行こうか』
『効くの?』
『解ら無い…』
『………』
『とにかく治療方針を変えよう、大丈夫、きっと良くなるから』
花子が不意に咳き込んだ。
『喉が痛い痛い』と朝から言っていた。
気になる症状だった。
『咳はなんですか?』
僕の問い掛けに『風邪かな?免疫力が落ちてるのかも』と花子の頭を優しく撫でるスクナヒコナ。
薬を処方薬として出され風邪薬とビタミン剤も出された。
今日はドラゴンゴッドは休暇だ。
少なくとも今日は花子の側に居られる。
安心して花子を見て居られる。
『朝飯食べようか?』
『いら無い…』
朝マックしようとマクドナルドの前に立つ僕に花子は『いら無い…』と言う。
『それじゃあ薬飲めないよ?』
鼻水をグスグス鳴らす花子に優しく言う僕を見上げる花子。
『解ったわ、必ず行かせて貰うから』
『アマテラスさん、ルイ13世無くなりましたよ?』
『じゃあブラックパール下ろすわよ』
ニコニコしながら言うアマテラス。
僕はボーイを呼んでブラックパールを頼む。
ブラックパール560万だ。
軽く高級車が買えてしまうでは無いか。
しばらくブラックパールを楽しみ、深夜2時、帰路に着いた。
帰宅後異変に気付いた僕は慌てて花子に近寄る。
梅毒だ。
また再びぶり返している。
『花子、大丈夫ッ?』
『痒くて痛いよぅ』
『ああ、掻くな掻くな…今すぐステロイド剤塗ってやるからな』
『どうしてお薬効かないのかな?』
『今日朝一にスクナヒコナさんのクリニックに行って相談してみよう?』
1月19日、粉雪、僕等は品川迄BMWを走らせる。
次第に見えてくるスクナヒコナさんの小さなクリニック。
中に慌てて入ればスクナヒコナさんが『どうしたんだい?』と出迎えてくれた。
訳を話し、花子の梅毒の発疹を見せる。
『魚沼さん、大丈夫だよ、新しく強力なステロイド剤出すから1~2週間もすれば落ち着く筈だよ?』
『先生、それからクラクラするんです。口内炎もまた酷いし…あたし、大丈夫かな?死ぬのかな?』
『………』
『下痢も酷いし…どうにかなら無いかな?』
『薬が効いて無いね』
『どうしたら良いの?』
『新しく薬を変更しよう。ジドプジンとラミプジンとアバカカビルとサニルプジンとテノホビルとエムトリシタンビンで治療して行こうか』
『効くの?』
『解ら無い…』
『………』
『とにかく治療方針を変えよう、大丈夫、きっと良くなるから』
花子が不意に咳き込んだ。
『喉が痛い痛い』と朝から言っていた。
気になる症状だった。
『咳はなんですか?』
僕の問い掛けに『風邪かな?免疫力が落ちてるのかも』と花子の頭を優しく撫でるスクナヒコナ。
薬を処方薬として出され風邪薬とビタミン剤も出された。
今日はドラゴンゴッドは休暇だ。
少なくとも今日は花子の側に居られる。
安心して花子を見て居られる。
『朝飯食べようか?』
『いら無い…』
朝マックしようとマクドナルドの前に立つ僕に花子は『いら無い…』と言う。
『それじゃあ薬飲めないよ?』
鼻水をグスグス鳴らす花子に優しく言う僕を見上げる花子。