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溶かされてみる?
第16章 刺激的なクリスマス

「え…」
遊具の中のあたしを外から覗く暁翔さんの姿がそこにあった。

「なんであっくんがここに」
あたしが驚いて暁翔さんを見ると、暁翔さんは遊具の中に入ってきてあたしの隣に座る。

「誰かさんがあんな薄着で飛び出していくからな〜」
「…す、すすみません」
「ほら」
あたしにあったかいコートをかけてくれる。
「ありが…とうございます…」
嬉しいのになぜか素直に喜べなくて中途半端にあたしは声を出す。

「悪かった」
「…え?」
「せっかくお前が選んできてくれたもの、あんなにみんなで笑って」
「そ、それはこっちのセリフです!」
「は?」
意味がわからないという顔であたしをみつめる暁翔さん。

「あたしあんなに自分が壊滅的なセンスしかないって知らなくて、それに、みんなに合うかなとか思って選んだけどそのせいでただの押し付けに…」
あぁあたしもう言ってることめちゃくちゃだ。

「だから…ごめんなさい」
顔を下に向けながらあたしは謝る。

「…あっははは!!」
暁翔さんがこの空気の中笑い出す。
「な、なんで笑うんですか今!!」
「壊滅的なセンスって…くくく」
「だだだって…!」
「たしかに恋は壊滅的なセンスかもな…っはは!」
「やっぱり…」

「…けど」
いきなり真面目な声のトーンになる暁翔さん。
「みんな嬉しかったぞ、プレゼント恋から貰えて」
「いいですよ〜だ、そんな気を使わなくて」
あたしはそうやってそっぽ向いて膨れてながら返事をする。

「ったく…可愛くないぞ。膨れっ面」
「余計なお世話です!」
「こっち向けよ、恋」
「なんで…んっ…」
振り向いた途端、あたしは暁翔さんにキスをされた。
「ん…んぅ…」
冷えた唇が暁翔さんの温もりで、熱を灯していく。

「ありがとうな、恋」
「〜〜!!!」
唇を離し、笑顔であたしにそう言う暁翔さん。

ったくこの人のフェロモンはいったいどっから…!!
「恋ちゃーん!」「恋!」
「え?!みんな?!」

公園からみんなの声が聞こえ、あたしたちがいる遊具に走ってくる。
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