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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第10章 キャスティング
「藍原“さん”俺より先に他のキャストの人達に挨拶した方がいいよ?」
少し嫌味を交えて言ってみた。このタイプは多少あからさまに教えなきゃわからないだろうし…
きょとんとした舞花に背を向けてこの場を外れ、俺は新ドラマの控え室へと向かった。
まだ、誰がどの役をヤルかも知らされていない──
もちろんその為の挨拶な訳だし。
ただ、舞花が何の役なのか異常に気になる…
まだ、恋人発覚のスキャンダルは遠い話じゃない。
ほとぼり冷めたかけた途端に話題作りをすることも考えられる…
社長もよく企む人だし──
“事務所の後輩と濃厚ちゅう…”
「………」
晶さん…舞花が同じドラマに出るって知ったらどう思うだろうか?
まだ、人の揃わない控え室で俺は自分の名札の置いてある席に座りそんな事を考えていた。