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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第16章 バイトのきっかけ
社会人の飲み会は結構えげつない──

てか、春姉の時代の飲み方はある意味可愛がりの洗礼が当たり前だ。

高田さんがトイレに立つ度に春姉は高田さんのビールに白酒ぱいちゅう(中国酒68℃)を少しずつ仕込んでいた。

「そ〜んな怒らないのっ!お気にの誰かさんにお酌されてデレデレしてたのは誰だったけ?」

春姉に高田さんは肘で激しくウリウリされている。
その攻撃に高田さんは顔をしかめた。

「春子さん肘痛いっ…」

「そう?鍛えてるから」

「なんで肘なんか鍛え…」

「年取ると肘から弱るって言うじゃん」

「それ膝じゃん?」

「だっけ?」

結構、いい加減(良い加減)な生き方をしてるからこの人は若いのかも知れない。
43歳。今だ独身──

でも独り身を大いに謳歌してるこの人は意外にあたしの尊敬する部類に入る……

マスターやママの人柄もあるけど、あたしはこのどうしようもなく明るいカウンター常駐の常連さん達があってここにバイトに来るようになったのだから。

春姉はあたしにとっての元気のスパイスでもある。

何を隠そう、あたしを高槻との失恋から救ってくれたのもこの春子姉なのだから…

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