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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第21章 本気の猛攻撃

無意識で辿り着いた自分の部屋…
どうやってタクシー拾ったっけ?──
色んな所の記憶が抜けている俺は暗い部屋で明かりを点けて手に握り締めていた物をテーブルに置いた。
合い鍵をそのまま返すことだけは出来ずにペアマウスの一匹を手元に置いて鍵を渡した。
離れ離れになったマウスは今はハートを形取ることはできないけど…
また直ぐに元に戻ることできるからほんの一時の辛抱だ──
自分に対しての慰めを含めた思いをリボンを付けたマウスに向ける。
「はあ──…っ…」
そう思いながら俺はやり場のない気持ちに強く息を吐いた。
軋んだ胸の痛みで呼吸が苦しい──
憔悴しきったままベットにうつ伏せで倒れ込むと枕に顔を埋めたまま両腕でそれを抱きしめた。
晶さんを抱き締めにいったのに──
まさかこんな展開になるなんて思いもしなかった…
「…くそっ…プロポーズなんかすんじゃねえよっ!!」
四年もほったらかしでなんで今頃──
「晶さんもそんなヤツに揺れてんじゃねーっつうのっ!!」
思いきり言いたかった言葉を部屋で一人で叫んだ。
俺が先じゃんっ──
プロポーズしたの
俺の方が先じゃんっ!!
思わず勢いで晶さんに言いたくなってポケットに手を突っ込んで携帯を握った。

