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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第27章 想いすぎるからこそ

完全にマリオのアドリブじゃんっ──
CM撮影の経験があればアドリブなのか台本なのかは大体読める。
“臨時で頼んだバイトだ──”
「臨時のバイトか…」
以前、社長から聞いた新人情報を思い出していた。たしか晶さんもそう言ってた…
頑なに白状しなかったのはこのチンピラ髭に口止めされてたからなんだろう──
てことは──
ラーメンデートの相手もこの間の肉デートの相手もマリオってことになる…
「……っ…──」
真面目に狙ってんじゃんっマリオのヤツっ…
瞬時にムカつきが沸いた。
「俺が知った以上、晶さんの臨時バイトに次はないからっ…」
「お前が決めるな」
「俺が決める!恋人だから権限あるっ…」
「仕事に口出す恋人か?心狭いなお前──」
「──…っ…ラブシーンあるなら口出す権限あるっ!晶さんプロじゃないからっ」
理由なんて何でもいい──
とにかくこれ以上は業界の仕事なんてさせたくない。
晶さんを人目に晒す──
これ以上の恐怖なことはない。

