この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第27章 想いすぎるからこそ

「晶さんを本格的にデビューさせるなら俺、辞めるからっ」
「………」
「俺か晶さん、どっちか選べばいい」
勝負を挑むように俺は社長を見据える。
「はは…脅しか」
髭は軽く笑っていた──
「なら晶を取る」
「………」
「そしてお前達二人はジ・エンドだ」
「──…」
「晶にガッチリ腕利きのSP付けてお前を半径5000マイル内に近づけないようにしてやる」
「ごせんっ…バカじゃん、それじゃカリフォルニアまで行っちゃうじゃん!」
「ああその通り。早い話が、お前を日本に居れなくしてやるってことだ」
「──…!」
どっちが脅しだよ!?
やっぱりクソチンピラだっこの髭っ…
作り上げた笑顔が腹立たしい。俺は苛立たし気にソファから立ち上がる。
「くそ、晶さん連れて逃亡してやるっ」
「お前は馬鹿か?──有名人のお前がどう逃亡するっつーんだ?」
髭は溜め息混じりに答えてポケットから煙草を取り出していた。
「鬱陶しいからまあ座れ」
一人で熱くなる俺を牽制する。
髭は煙を吐きながら口を動かしていた。
「今後、オファーが来てもラブシーンあるやつは晶が断るだろ?──お前がそう慌てる程でもない。それにたががアドリブのキスシーンで役者のプロのお前がみっともないぞ」
「……っ…」
髭は静かに俺を諭していた。

