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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第32章 これがTV局

すごく好きだ──

そんな感情だけが今は溢れてる。

そんな晶さんと離れることなんて考えられないから…
できるならやっぱり俺の手の内だけにとどまって居て欲しいと願うばかりだ。

「そろそろお腹空いたね」

「うん、何作ったの?」

「寒ブリの切り身が安かったから煮付けにした」

「煮付け?」

「うん、洋食は夏希ちゃんに敵わないから今度から和食しか作らない…」

「………」

晶さんは少しドヤ顔を向けて笑って見せる。

俺は頬を小さく指先で掻いていた。

言わないべきだろうか──

でも将来、就職するには押しの部分でもあるわけで。。。

「俺…和食ちょー得意。…」

「………」

「鰹、刺身に卸せる」

「うそっ!?」

「ほんと。板前包丁自前で一式あるし…」

「………」

「梅さんの釣りによく付き合うから…」

控え目を装いながら白状する。

そう、子役からこの世界に居る俺は何かと大御所の俳優人にも可愛がられて居るわけで……

元、銀幕の大俳優。釣り好きな梅さんのお供でよく釣りに付き合わされる。

告白した俺を見つめ、ゆっくり頬を膨らませた晶さんの顔を、俺は指で両側から押して空気を抜いた。

プッとなる音を立てて俺は晶さんを笑う。

「晶さんの煮付けの腕前を味見してあげる」

「もうっ…なんかムカつく!」

そう言って軽くタコ殴りしてくる晶さんに俺は唯一勝ち誇れた気がして、暴れる晶さんを気分よく胸に抱き締めていた。

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