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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

「──お、陽が出てきたっもう少し風送ってっ!」
晴天の下でシャッターが連続で切られ続ける──
カメラマンの指示が撮影スタッフに飛ぶなか、レンズを向けられる舞花はさすがはもとグラビアガールだ。
送風機に煽られたベールを上手に操りながら自分のいい角度で表情を作り、自由にポーズを取っていく。
ポージングを決めての撮影に関しては、俺よりも舞花の方が上手だ。
先輩としては言うことが何一つ浮かんでこない。
色んなドレスを着て青空をバックに、またはプールをバックに──
式場ホテルの様々な場所で撮影が行われていた。
ウエディングのPR撮影なんて男はほとんど出番がないに均しい。
ましてや今日は新作ドレスのカタログ撮りだ。
俺の出番はほんの数着のスーツを撮ってとうに終った……
それでもまだ居座るのは──
「………」
俺は椅子に座って一人、頬杖つくと舞花の仕事を眺めながら離れた場所でスタッフと打ち合わせをするもう一組のモデルにちらりと目を向けた。

