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生贄になった青年~神様の花嫁~
第5章 妊娠と仕事
「皇帝陛下に拝謁いたします」
「立つがよい」
「感謝します」
側室達に指導をした夜、久し振りに正人が
会いに来た。
「久し振りだな、源司」
「はい、正人様」
つい最近までは、同僚だったが今では貴妃に
なったとはいえ、身分の差はあった。
「体調は大丈夫か」
「はい。今のところ問題ありません」
雅人は体調のことを聞くと、源司を抱きしめた。
「そなたのことが好きだ。絶対にこの世には
行かせない」
まるで、心を見透かされたようだった。