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第6章 信の恋

「・・・かもしれません」

「信の恋心の大きさは俺がよく知ってるよ」
「俺が女だったら・・・お前に好きになってもらいたい位だ」

「先輩の事が一番、好きです」

先輩が優しくて・・・
ユキさん以外を好きになってしまった事を申し訳なくて・・・
恥ずかしくて・・・
先輩の前ではいつもの俺で居たくて・・・
冗談しか言えなくて・・・



「時田にヤキモチ妬かれるのは勘弁だわ」
「このはにならいくらでも妬かれたいけど」

「ごちそうさまです」

「どういたしまして」

先輩のいつもの調子が俺を後押ししてくれる

恋をしてもいいんだと・・・
ユキさん以外を好きになってもいいんだと・・・

時田・・・
俺・・・
お前の事・・・
大事にする自信があるわ

ユキさんに出来なかった事
好きな人にしたかった事

手を繋いでデート
待ち合わせ
バカップルみたいな会話
夜遅くのＬＩＮＥ
ヤキモチ妬いたり・・・妬かれたり・・・

全部、全部したいんだ

俺の本気・・・
覚悟してろよ？


俺の彼女になったなら・・・
幸せになるしかないんだからな