パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第18章 水心あれば魚心

「ブっっ！！」

変な声が出たぁ！！は、恥ずかしいいぃぃ～～！！

「だ、大丈夫？ごめんね？急に止まった感じだった？」

「い、いえ！！私が前を見て歩いてなかったし・・・か、考え事をしてたもので・・・」

ぶつかれたのはラッキーだったけど、変な声は要らなかった
鼻つぶれてないかな？
ただでさえ自分に自信がないのに・・・

「鼻大丈夫？痛くない？」

「だ、だ、だ、・・・だいにょうぶです・・・」

やば。ましてや噛んじゃったよ
ダサすぎる～～
鼻を隠してた両手が今度は羞恥で全体を隠す事になってしまった

ちょ、それよりもちょっと顔が近くなってませんか？
いや・・・嬉しんですけど・・・心配してくれてるのでしょうけども・・・
その・・・まだ・・・早いって言うか・・・
もしかして・・・肉食系の人なんでしょか？
だ、大胆ですよね？

「ぷっ・・・」

笑われた！！恥ずかしい！！

「いや・・・ごめん。大丈夫だったらいいんだけど・・・着いたよ？」

両手の隙間からチラッと顔を見てみた

（笑ったよ！！何回か見たことはあるけど・・・こんな近くで！！眼福です！！）

もう！！嬉しいので何回も噛んじゃおっかな？
そしたら、ただのキモイ子になるからやめておこう
興奮するな私！！
むぅりぃ～！！だって素敵すぎるんだもん！！

「あの・・・ほんとに大丈夫？」

「は、はい！！」

何この、少女漫画シチュエーション
憧れだったんだぁ
好きな人が自分を心配してくれるとか？？


「・・・でいい？」

「え？」

しまった！！また話を聞いてなかった

「・・・えっと・・・だから席は・・・俺の隣でいいかな？って・・・いやなら・・・」

「よ、良いです！！」

いつの間に私は中まで入って来たのかな？
そして、テレながら隣の席でいいかなんて！！
良い以外の何ものでもありません！！

「ふっ・・・なら良し。だね」

ギャフン！！

ふっ・・・。って笑ったぁ！！
心のカメラのシャッターチャンスでしたぁ！！
もちろん、撮らせていただきましたぁ！！
ありがとうございましたぁ！！
か、かっこよかった・・・
大丈夫か？私？
アニメで言うなら今はまだオープニングの曲位だよ？
こんなに悶絶してしまって・・・
話が始まったらどうなんだよ～
少女漫画の知識を今こそ出す時が来たんだな。
よし！！
どんと来い！！