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悠一郎の独り言
第30章 2017年12月19日(月)00:29
「あのっ…クリスマスのプレゼントですが…」

「…はい…」

沙羅さんは私が全てを話すのを急かすことなく待ってくれます。

―――頑張れ。自分!!

―――頑張れ!悠一郎!!

「24日20時にお店を予約しています。よろしかったらご一緒にお食事はどうですか?その時に絵の交換を…」

言えました…最後は小さくなってしまいましたが、伝わったと思います。
しかし、その言葉に困った顔をしました。
なんか…泣きそうにも見えてしまって、誘ってはダメだったのかと落ち込みそうになりました。

「ごめんなさい…行けません…」

「…」

言葉が出ませんでした。
やっぱり、独りよがりだったようです。
これだけ、はっきり言われたら仕方がないですよね。
食事に誘って「ごめんなさい」と言われたら諦めるしかない…
この前のように、早とちりとも違う…決定打です…

「…そう…ですよね…。勝手にごめんなさい…。…私が勝手に……気にしないでください……では、おやすみなさい」

私は逃げるように沙羅さんの前から離れました。
後ろの方で、沙羅さんが何かを言ってましたが振り返ることもできませんでした。
さすがに…泣いている姿を見せるわけにはいかない…
不覚にも涙が流れるんです。
流したくないのに…いい大人がみっともない…。
走って家に戻ると、玄関先で座り込んでしまいました。
そして声を殺して泣いてしまいました。
みっともないでしょう?
自分でもそう思うので、遠慮なく笑ってください。

沙羅さんに会って楽しかったです。
いつもの自分じゃないようで、ドキドキもしましたがワクワクもしていました。
少し優しくされただけで舞い上がり、うぬぼれ…挙句の果てが「ごめんなさい」
きっと沙羅さんを困らせましたね。
あの泣きそうな顔をそういうことだったんだと思います。
好きな子を困らせるなんて最低です。

でも、これで、すっきりとしました。
明日からはまた地味な悠一郎に戻るだけですが…
当分は浮上できないかもしれませんが、仕事に没頭したいと思います。
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