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悠一郎の独り言
第39章 2018年02月15日(水)23:54
今月に入って週末は寒波が続いていますが、皆様の地域はどうでしょうか?
福岡では雪は数センチ積もるのですがお昼には全て解けてしまいます。
それでも普段は積もらない場所ですので数センチでも積もれば交通機関のダイヤは乱れ、いたるところで渋滞になりますね。

昨日はバレンタインでしたね。
これまで縁のないイベントでした。
義理で担当者さんにもうらうだけでしたね。
それが今年は沙羅さんから愛のこもったチョコレートをいただきました。
自分で『愛のこもった』というのも恥ずかしいですが…きっと愛がこもっていたはずです。
何をいただいたかというと、チョコレートケーキをホールで作ってくれました。
それをふたりで…
と言いたいこところですが、マスターと3人で珈琲を飲みながら美味しくいただきました。
マスターが少し拗ねてしまって、3人で食べるようになったんですよ。

最近はお昼休みにお店に顔を出すのが日課になりました。
マスターも私の存在を認めてくれています。
さすがにお父さんと呼ぶのは早いと言われ、マスターと呼ばせていただいていますが、沙羅さんの彼氏と認識してくれているんです。
それで、お昼休みに顔を出して一緒にお昼を食べて絵を描いて時を過ごしています。
その時にマスターはいたりいなかったりなのですが、14日はマスターもずっとお店でした。
そして、そわそわと落ち着きがないんですよね。
お昼を食べて珈琲タイムになったときに、沙羅さんがチョコレートケーキを出してくれました。

「今日はバレンタインだから気合を入れて作ってみました…」

とハート型なんですが、うれしいやら恥ずかしいやら。
それでもお礼を言って、ふたりでそのケーキを眺めながら話しているマスターが拗ね始めたんです。

「あ~あ…今までは俺のために美味しいケーキを作れってくれたのになぁ~…」

「昨日からチョコレートの甘い匂いが家中に充満して珈琲に合うなぁ~と思っていた」

とかブツブツと聞こえるか聞こえないかの小さな声でつぶやくんです。
そんなマスターを見て、私と沙羅さんは少し笑ってしまいました。
そして、とてもかわいいなと思ってしまいました。
どうみても、自分も沙羅さんからチョコレートが欲しかったとアピールしているようにしかみえないんですから。
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