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悠一郎の独り言
第4章 2017年11月13日(月)23:51
数分すると、良い匂いを立ち上げながら、目の前に出されました。
匂いは抜群です。
上品な香りが鼻に抜ける感じがたまりません。
匂いを楽しみながら一口飲みました。
複雑な味わいが口に広がり、口の中に甘みとすっきりとした味わいが残っている感じです。
と、こんなカッコいいことをいいながら、そんなに詳しくはないのです。
少しかっこつけてしまいました。
ごめんなさい…(笑)
それでも、サイフォンで作るコーヒーは素人の私でも美味しいと思えるものでした。

飲みながら店内を見ていると、ある一枚の絵が目に入りました。
その色彩は私が良く知っている物です。
金曜日に見たばかりだから忘れるはずもありません。
しかし、それが彼女のだという確証もありません。
ただの思い過ごしかもしれないんです。
ですが、私の心は痛いほどドクドクと鳴り響き、呼吸をするのも忘れてしまったかのように止まってしまいました。
それ程までに、彼女の使う色使いに似ていたんです。
その絵をずっと見ているとマスターが気が付き話しかけてくれました。
男性ですので、初対面でも会話ができました。

「この絵、気に入ってもらえましたか?」

「ええ…素敵な色彩ですね…」

「ありがとうございます…実は娘が書いたものなんですよ」

その言葉に驚き、それと同時に奇跡が起きたと思いました。
再会する確立は0%に近いのに、その奇跡が起こったんですから。
みなさんも、驚いたでしょう?
マスターの話では、休憩時間が3時間ほどあるそうです。
その時間に公園に行き、絵を描いているとの事でした。
そして今日は、友達のお見舞いにいっているらしく朝からでかけてると教えていただきました。
会えなかったのは残念でしたが、会ったからと言って、何を話していいのか分かりません。
先日は絵を描いていたのでどうにかできましが、ここでなどもってのほか。
そう思うと、ここで会えなかったことにホッとした自分がいました。
それでも会いたかったなと思うところが人間の面白いところですね。
とりあえず、2時から5時までが休憩時間で、あの公園で絵を描いていることが分かり、彼女の名前が沙羅さんと言う事が分かり、それだけで十分です。
これ以上望んでも良いことはありません。
自分の身丈は知っているつもりです。
身分相応の願いしかしないのです
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