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第1章 熟女・飯島亜紀子を想う

水曜日、平日の午後１０時１５分。

木戸修一（３２歳）は会社の飲み会がお開きになったあと、同僚の飯島亜紀子（４３歳）が一人で住んでいる２ＤＫのマンションに来ていた。

白い天板の小さな丸テーブルに向かい合ってではなく、隣り合って座っている二人。

グラスを並べて薄めのハイボールを飲んでいる。

男は紺色のスーツの上着は脱いで、白いワイシャツに茶色のネクタイを緩めた姿でいて、一方の熟女は部屋着の薄いグレーのスゥエットに着替えていて素足でいた。

「相変わらずよくモテルねぇ」、男がその状況を思い出して失笑するように言った。

「部長や岡田さんもそうだけど、みんな男どもは飯島さんの横の奪い合いだもんな」

「そんなことないでしょう」