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わざとの嫉妬、それからの・・・
第1章 熟女・飯島亜紀子を想う
男は目の届く範囲で部屋の中をグルーッと見回した。

ここに来たのは初めてではないが、そうして改めて見回したのは彼氏の事を話しに出したからだ。

ここにその男も来ているのかと。

そして当然、男と女のそういうこともしているのだろうと。

その視線の動きの意味を女も悟ったのか、「木戸君もそうでしょう」と言われたので「ん?」ととぼけて見せた。

すると「私もそうだけどね」と女が苦笑いをしたので、「まっ、二人とも心がゆるいと言う事だ」とまとめてみれば二人で笑えた。

そして再びテーブルや棚の上などを見てから、「そういえば彼氏の写真て置いてないの」と聞いてみた。

「ないわよ、そんなの。学生でもないんだから」

「ふ~ん。携帯にも?」
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