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幸せになれる恋
第2章 桜の恐怖

桜は聖に促されて満員電車に乗った。


どっちもこっちも男の人ばかり…
この時間になれば女の人が仕事から
帰る時間とは言えず
桜は不安で仕方ない。



桜は怖くてドアの近くで
外を眺めて体を硬直させたまま
震えていた。

聖はそんな桜が気になり

「震えすぎ。寒い?」

「寒くないです。」

「ならどうした?」

「い、や、、、。大丈夫、です」

「震えてる」


そう言って聖は桜の手を握った。



桜はビクっとなり体を固くした。




「ごめんなさい」

「何で謝る?桜何もしてねぇよ」

「……。は、い。」

「どうしたんだよ。緊張しすぎ」

「だっ、て…怖い…」

「何が?俺?」

「聖さんは、こ、わくない。です。」

「なら、、、、」

「すみません。聖さんは悪くないんです。」

「だろーな。何もしてねぇよ?」

「はい。ただ…」

「いいよ!言いたくないなら」




桜は黙って電車の中でシュンとした。




怖いけど、聖は桜にとって安心できた。
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