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第17章 恋敵を成敗

「聖さん…ありがとう。
でもいいんですか？
ほんとに無理しないで。」

「桜。言ったよね？居なくなったら
俺はやっていけない。救ってって。
だから傍に居てもらわないと困る。
浜田のことはこれでいいか？
後は警察にも行ける。
でも警察に行ったら会社は解雇にする。
そうしたらあいつはまたこの当たりに
居そうだからそっちの方が危ないよな？
桜が選んでいいよ。
あいつを飛ばすか警察に引き渡すか。」

「居ない方がいい。そうじゃないと…
外に出られない。」

「分かった。じゃあ、このままね。
後はマンションなんだよ。
売って違うマンションにするか。
今度は二人で選ぼうか？」

「それはダメなの。こんな駅が近くて
素敵な所そうそう見つからない。
だからここにいましょ？
聖さんも駅近い方が通勤ラクだから。」

「桜。それは気にしないで。
今回の事件の事会社に行って
車通勤の許可とったから。
明日から車で行く。
だから桜も来週から車で送るから。
帰りは会社まで来て。
受付に鍵預けとくから会社来たら
車乗って鍵かけて待ってて。」

「ありがとうございます。
私幸せになれますか？
こんな人間なのにこんなにされてて
いいんでしょうか？」

「桜、二人で幸せになろう。
辛いことは二人で乗り越えよう。
ご飯食べて風呂入ってエッチしよう。
それが桜も幸せになるためだから。
早く桜と一つになりたい。
俺がどんだけ我慢してると思う？
それは桜がどうとかじゃなくて
桜の気持ちを大切にしたいから。
だから早く元気になって俺を受け入れて。」

「ふふふ。
頑張りましょうね。二人で。
私も聖さんに辛い思いして欲しくない。
だから私なりに頑張ります。
だから傍に置いてて。離さないで…うっ…」

「うん。そうするよ。
姉ちゃんにもこの事はきちっと話して
謝らないとな。たった一人の家族を
傷付けてしまったから。
お互いの気持ち話して
認めてもろおうな。」

「はい。」


桜は真っ赤な顔をして聖の唇に
自分の唇を合わせた。