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幸せになれる恋
第24章 おかえりなさい
10日ほど聖は病院に入院した。
その間に桜はラッキーと二人で
マンションで暮らしていた。
「ラッキー。はやく聖さん帰ってきたらいいね。
ラッキーもお父さんいないと寂しいねー。
お母さんも寂しい...」
桜は返してくれるはずない
ラッキーに向かって話していた。
すると玄関が開いてすこし音がした。
ラッキーは警戒してワンワン吠えている。
桜はビクビクしながらリビングのドアを
勢いよく開けた。
そこに飛び込んできたのは
「ただいま桜。」
聖が連絡もなく帰ってきたのだ。
「嘘...何で?」
桜は青ざめている。
口をパクパクさせながら…
「何でって何だよ。
帰ってきただけ。」
「何で連絡してくれないんですか?」
「いきなり退院していいって言われたから
サプライズで帰ってきた。
桜はもうちょっと喜ぶと思ったのに驚きすぎだろ。
ラッキー。ただいま。
お前無事でよかったな!
オトウサン居なくて寂しかったか?
オカアサン寂しいって言ってたけど
守ってくれてたか?」
「!!!!!!!!!!!」
桜は何で知ってるのって顔で見てきた。
だから聖は意地悪く続けて話す。
「まだちゃんと歩けないから
松葉杖がいるんだよ。
玄関で靴脱ぐのに時間かかったから
全部聞こえた。
桜、寂しい思いさせて悪かった。
これからは家に居るから。 」
「うっ…うん。
おかえりなさい...
待って、まし、た…うっ。うぅー」
桜は泣き出してしまった。