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幸せになれる恋
第24章 おかえりなさい

聖はまだ二人にお礼を言ってなかった。
桜も横にちょこんと立っていた。
「悪い。ホントは座りたいけど
ここは座れねぇから...
二人とも今回の事助かった。
優、手術ありがと。後はリハビリ頑張るわ。
貴史も犬嫌いなのにラッキーの世話
助かった。ありがとう。」
「私からも。ありがとうございます!」
『聖リハビリも無理しないように。
筋とか神経は大丈夫だったから
必ず歩けるから。
さくらちゃんもよかったね!』
『全然構わないよ。嫁に言っとく。
あのワンコロを気に入ってた!』
「ですよね?ラッキー可愛いですよね?♡」
桜はラッキーのことを褒めてもらえるのが
嬉しいみたいで目をキラキラさせて
喜んでいた。
親バカを見たような気分になっていた聖。
子供が出来たらこんな感じなんだろなって。
「それと報告しとくわ。
桜にプロポーズ受けてもらった。」
『『知ってる』』
「は?何で知ってんの?」
『『指輪』』
あぁ。なるほどね。桜の指輪見て
分かってたんだな。
『病院に来た時にさくらちゃん見て
すぐに分かったよ。
おめでとう聖、さくらちゃん』
『俺はワンコロ引き取りに来た時。
嫁が『あの子の婚約指輪可愛い』って!
よかったな聖!おめでとう桜ちゃん』
二人に祝福の言葉をかけてもらったから
「「ありがとうございます」」
と返しておいた。
それから二人は座敷に座れないからと
帰ることにした。
貴史もそろそろタクシーで優をおろして
家に帰ると言っていたから店を出た。
そして二人で並んで帰って行った。
手を繋げないから
桜は松葉杖をつく聖の袖を軽く握って
マンションまで帰った。

