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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第3章 運命の瞬間
そして、その勢力はそのまま高麗の親元派と反元派に直結していた。つまり、元の皇女を母に、皇帝を祖父に持つ王太子を支持するのが親元派、父を元人に殺害された陽寧君を擁する反元派だ。その大きな勢力はその頂に担ぎ上げられたそれぞれ二人の王子たちの思惑とはまったく与り知らないところで、互いに牽制し合っていた。
後に、その二大勢力の反目が二人を巻き込んで激動の歴史の渦に巻き込まれることになるとは、神ならぬ身の賢はまだ想像だにしていなかった。
後に、その二大勢力の反目が二人を巻き込んで激動の歴史の渦に巻き込まれることになるとは、神ならぬ身の賢はまだ想像だにしていなかった。