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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第12章 愛の代償
 賢はハッとした。握りしめた乾の手が強く賢の手を握りかえしてきたのである。固唾を呑んでいる賢の前で、眠り続けていたはずの乾の眼がゆっくりと開いた。



「乾、眼が覚めたんだね」





 あまりの愕きと嬉しさで、つい口調が王妃らしくないものになってしまう。あ、と、口許を押さえ、賢は慌てて言い直した。
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