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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第14章 第三話【宿命~夕陽の誓い~】
 気ばかり焦っていたのがまずかったのだろう。乾の小さな身体は大きくつんのめった。足下の小石に不覚にもつまずいたのだ。逸るあまり、石が眼に入らなかったのは大きな失態だった。






 あっと思った瞬間には、もう乾は地面に打ち伏すような体勢で転がっていた。
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