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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第14章 第三話【宿命~夕陽の誓い~】
「さりながら、血が出ております」



 ホン内官はそれでも気遣わしげに言う。確かに尻餅をついたままで視線を向ければ、足首辺りをすったらしく、薄く血が滲んでいた。





「大事ないと言っている、こんなのはかすり傷だ」
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