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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第14章 第三話【宿命~夕陽の誓い~】
 今度の問いに対しての答えは速かった。




「むろん、それもありますが、王太子殿下だけではありません。国王殿下もそうですし、陽寧君さまをお守りするためでもあります」





 乾は眼を閉じた。月明かりだけが照らす王宮の人気のない一角、剣をふるうホン内官の姿が実際に見たことがあるかのように鮮明に浮かび上がった。
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