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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第16章 第五話【梔花哀憐~くちなしの花咲く、その朝に~】
 これには流石のジュンスクも眉をひそめた。




「そなたの赤児が不憫だという気持ちは理解できるが、どこの何者かも判らぬ者を我が家門に迎え入れるなどできぬ話だ」





 夫人―ソヨンが淡い微笑を浮かべた。
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