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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第19章 再会の瞬間(とき)~月日は流れ流れて~
「ここだけの話ですけど、私はあの方をお慕いしているという感情は一切ありませんの。ただ、八年前、王命によって私とあの方が婚姻したのも御仏のお導きがあったればこそだと考えています。何かの不思議な力が働いて、人と人を結びつけるのを縁(えにし)と呼ぶなら、間違いなく私とあの方は縁で結ばれていたのだと思います。その縁を私は大切にしたいのです」
ソヨンがどこか懐疑的な口調で呟いた。
「あそこまで堕落された方が立ち直れるかどうか」
ソヨンがどこか懐疑的な口調で呟いた。
「あそこまで堕落された方が立ち直れるかどうか」