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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第19章 再会の瞬間(とき)~月日は流れ流れて~
「あなたは李家の娘、お父さまと私のたった一人のかけがえのない娘なの。もう二度と、馬鹿なことを考えるのは止めなさい。あなたを育てると決めた翌日、李家の遠縁から養女として迎えたということにして、公には養女ではなく、実子ということで届けました。だから、戸籍には、あなたは養女ではなく実子として記載されています。ジュチは誰が何と言おうと、李氏の娘なのです」
「―」
ジュチの眼から大粒の涙がしたたり落ち、床を濡らす。
「―」
ジュチの眼から大粒の涙がしたたり落ち、床を濡らす。