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秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
第20章 恋情~切なくて逢いたくて~
「私が何故、女狐なのですか!」



「女狐と言わずして、何と呼ぼう。虫も殺さぬ楚々とした風情でありながら、やることは色町の娼婦と同じではないか」



「―!」




 ジュチは屈辱に身体が熱くなった。思わず膝の上の手を白くなるほど握りしめる。
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