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第24章 後宮という名の檻

　元文化に憧れ、何でも元風にと元皇帝に迎合する王に当時の丞相であった金宗俊が強い危機感を抱き、ついにクーデターを起こしたのである。その後に立った武烈王は順恭王の甥に当たり、武烈王のただ一人の妻、照賢王妃は順恭王の一人娘であった。





　現国王は武烈王と照賢王妃との間に生まれ、生後すぐに世子に冊立された。七年前、武烈王がまだ三十六歳の若さで崩御すると、十五歳になったばかりの第一王子讃が即位している。