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第24章 後宮という名の檻

　姫の身に無用な危険が及ばないためにも、ここはしっかりと警護のできる場所に匿う必要がある。そのためには後宮という場所は最適であった。国王以外の男は一切出入り禁止とされている後宮ならば、出入りできる者も限られているからだ。




　結局、丞相は王の決定に条件を付けた。



―それでは、〝懸かり人〟という姫君のお立場を内外にはっきりさせた上で、姫君には後宮で暮らして頂きましょう。